フリーサーキット  エレベーター回路 034
 「フリー・ソフト」という無料のソフトウェアがある。
 「フリー・サーキット」という無料の電気回路があってもいいじゃないか。・・・・ということです・・・


 実用のエレベータ・コントロール回路となるとかなり複雑で特殊な物も使用する。

 ここでは、まず安全装置無しの基本的なエレベータをコントロールする回路を考えてみる。

 特殊な物は使わず、普通のスイッチ類と普通のリレーで組む。
 


エレベーター基本回路1

 一階と二階を上下するだけのエレベーター・コントロール回路。
左は、ボタンスイッチを押した階へエレベーターカゴが移動するだけの、最 も単純な基本回路。 (エレベーターとしては貨物用とする。)
(ロープ・ウエイでも同じ回路になる。)


分かり易く、上の「」が二階、下の「」が一階としておこう。

スイッチ「SA」は、エレベーターのカゴを二階に呼ぶ時に押す。
リミットスイッチ「」は、カゴが二階にあるときオンになる。

スイッチ「SB」は、カゴを一階に呼ぶ時に押す。
」は、カゴが一階にあるときオンになる。

いまは「」と「」が共に切れているから、カゴは途中で止まっている・・・ と考えてもいいだろう。

リレー(マグネット)の「F」と「R」で、ロープの巻き上げを行うモータ「M」を 反転させる。 「F」がオンで二階方向へ、「R」がオンで一階方向へ巻く。
(モータは、電源が切れたらブレーキが掛かるブレーキモータを使用。)


動作順序 (二階にある荷物を一階へ降ろす。)
@ スイッチ「SA」を押す。
A 「F」がオンでブレーキが解除、モータが回転してカゴは上へ移動。
  (「F」がオンで自己保持し、「R」が入らないようFの1b接点で切る。)
B カゴが二階に到着し、リミットスイッチ「」がオンになる。
C 「F」がオフになり、モータが停止しブレーキが掛かる。
D 二階でカゴに荷物を乗せ、一階へ下りてスイッチ「SB」を押す。
E 「R」がオンでブレーキが解除、モータが回転してカゴは下へ移動。
  (「R」がオンで自己保持し、「F」が入らないようRの1b接点で切る。)
F カゴが一階に到着し、リミットスイッチ「」がオンになる。
G 「R」がオフになり、モータが停止しブレーキが掛かる。
【タイミングチャート】




 この基本回路では動き始めは急加速、またブレーキが掛かると急停止するが、実際はインバーターなどでモータの 加減速をコントロールする。

 この回路のFとRの自己保持を取り除けば、ホイストの回路になる。






エレベーター基本回路2

 上の回路1では、二階で荷物を乗せたカゴを一階へ降ろすのに、 まず人が一階へ行ってスイッチを押してカゴを待たなければならな い。 



左は、二階に「SB」と同じ働きの「Sb」、一階に「SA」と同じ働きの 「Sa」押しボタンスイッチを追加した回路。

上の「動作順序」のDが変更できる。

 D 二階でカゴに荷物を乗せてスイッチ「Sb」を押す。
 
 


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