フリーサーキット  設定時間でモーターを反転(正逆転)させるIC回路 027
 「フリー・ソフト」という無料のソフトウェアがある。
 「フリー・サーキット」という無料の電気回路があってもいいじゃないか。・・・・ということです・・・

 玩具などの小型DCモーターを一定時間で繰返し反転させる回路。

モーターの反転動作をどうやって作り出すか、タイマーなど部品の組合せは様々だ。

今回の回路設計は、基本的な時間設定を行うタイマーを正逆転で共通にして、JKフリップフロップで正逆転の
信号を作る。 (小型リレーを使うことを前提でICの数を4個までとしたが3個で済んだ。)

1つのタイマーでモーターの運転時間と反転時の休み時間を作り、それで正逆転を繰り返すことにする。

DCブラシモーターとIC回路の組み合わせで注意する事は、モーターのブラシから出るノイズと、リレー接点で
電流を切るときの逆起電力でIC回路の誤動作がありえるから、その対策をしなければならない。


 ACモーター用は → モーターの正逆転で繰返し運動をするリレー回路


設定した時間でモーターの反転(正逆転)を繰り返すIC回路-1
 555タイマーで直流モーターの正転逆転の時間と、反転時の休み時間を設定する。
555の出力(Out)は、Hレベルのモーター運転信号とLレベルの反転時の休み時間になる。
その信号のHからLの立下りエッジでJKFF(LS107)を反転させ、モータの正転と逆転を作り出しリレーを駆動する。
反転時には555の出力Lレベルでゲートを閉じ、モータが停止するのを待つことになる。
電源が供給された直後のLS107の状態を安定させるために、R3とC3でパワーオンリセットを行う。
(この回路は、リレーL1とL2でパワーリレーを駆動すればACモータの反転も可能。)
555出力時間
 モータ正転逆転時間 Hレベル TH≒0.7・C1・(R1+VR1+R2+VR2) 
 反転時の休み時間  Lレベル TL≒0.7・C1・(R2+VR2)

SN75472オープン・コレクタ出力(耐圧)
 連続400mA 最大70V
   またはSN75452(max30V)

その他
 Vcc=5V
 C2はなくてもよい。
 R3とC3は1〜10ms位のリセットが出来るようにする。

LS107はCK入力の立下りエッジで出力が反転するタイプの
リーディングエッジトリガーJKフリップフロップ。

SN75シリーズもLS107も最近のMOSタイプの互換品にして使えるはず。

 
【具体例】
 モータ回転時間52s〜67s
 反転時休み時間0.2〜0.5s
 R1:7.5MΩ
 VR1:2MΩ
 R2:27kΩ
 VR2:50kΩ
 C1:10μF
 R3:5.1kΩ
 C3:1μF
 C2:0.001μF
設定した時間でモーターの反転(正逆転)を繰り返すIC回路-2
 上の回路と基本的には同じで、モータ駆動リレーの接続方法が異なり、モータ反転時の休み時間後に遅れて
L2がオンになる。
設定した時間でモーターの反転(正逆転)を繰り返すIC回路-3
 次も回路の基本は同じで、モータ反転時の休み時間にはL2でモータの電流を切る。 その為、リレーの駆動が
論理反転のSN75471(または75451)にする。

 ACモーター用は → モーターの正逆転で繰返し運動をするリレー回路




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