フリーサーキット  切り換えリレー回路 033
 「フリー・ソフト」という無料のソフトウェアがある。
 「フリー・サーキット」という無料の電気回路があってもいいじゃないか。・・・・ということです・・・


切り換えリレー回路の概要
 既に1aスイッチと2線(1ペア)の配線で1つの負荷をオン・オフ操作を行う回路に、そのままのスイッチと配線で
もう1つの負荷を追加し、別々にオン・オフ操作をするようにする。 
と言っても条件があり、「負荷1」、「負荷2」、「負荷3」の順序でしかオン・オフ出来ない。

1負荷用(普通の回路)






2負荷用
 切り換えリレー回路1  直流(CD)用       切り換えリレー回路5  直流(CD)用
 切り換えリレー回路2  交流(AC)用





3負荷用
 切り換えリレー回路3  直流(CD)用
 切り換えリレー回路4  交流(AC)用

  





切り換えリレー回路1  直流(CD)用


 

動作はタイミングチャートを参照

 抵抗「r1」はコンデンサ「C」充電時の電流制限抵抗。

 ダイオード「D」は、コンデンサ「C」のエネルギーを負荷
側(出力A、BとリレーRA、RB)へ流出防止。
タイミングチャート



 


スイッチ「S」を1度オン・オフしただけの場合。

「出力A」のみが出力される。
スイッチをオフし電源が切れた後、一時RTがオンに
なるがその時は「出力B」には出力無し。

スイッチ「S」を1度オン・オフし、その直後もう1度オン
した場合。

最初は「出力A」のみが出力される。
スイッチをオフ後、一時RTがオンになる。
RTがオンになっている間に、もう1度スイッチをオン
すれば「出力B」が出力されると共にリレー「RB」が
自己保持される。

RTがオンになる時間は、0.3〜0.5秒程度でいいだろう。







切り換えリレー回路2  交流(AC)用

動作は、上の「直流(CD)用」と同じ。

DC回路と違うのは、抵抗「r2」の存在。
勿論、リレー「RA」と「RB」は交流用。
「RT」は直流用。


抵抗「r2」の値について
 コンデンサ「C」に充電電圧は、AC電源電圧の
約1.4倍になるが、リレー「RT」の定格電圧との
差を調整する。

リレー「RT」の定格電圧が、AC電源電圧の1.2倍程で
あれば抵抗「r2」は省略できる。






切り換えリレー回路3  直流(CD)用



基本的には「回路1」を拡張したもので、出力「C」を追加するだけでリレーは2倍、配線は2倍以上になった。
リレー「R0」は十数msのオフディレータイマとして動く。 
動作は下のタイミングチャートを参照
タイミングチャート



 


スイッチ「S」を1度オン・オフしただけの場合。

「A」のみが出力される。
「RA」がオンで「c1」が充電される。
「R0」がオンで「c2」が充電される。

スイッチ「S」をオフし電源が切れた後、「RA」がオフに
なり「c1」のエネルギーで一時「RT1」がオンになるが、
その時は「B」は出力無し。

続いて「RT1」がオフになり、「c2」のエネルギーで一時
「RT2」がオンになるが、その時は「C」は出力無し。


スイッチ「S」を1度オン・オフし、その直後もう1度
オンした場合。

最初は「A」のみが出力される。
スイッチをオフ後、一時「RT1」がオンになる。
「RT1」がオンになっている間に、もう1度スイッチを
オンすれば「B」が出力されると共にリレー「RB」が
自己保持される。

「B」が出力されている間は、「RB」がオンで「c2」の
充電続く。 その後「S」がオフになると「c2」から
放電して「RT2」が一時がオンになる。

上の状態の続きで、「B」の出力オフの直後もう1度
オンした場合。

「RT2」がオンの間に、電源を供給すれば「C」に出力
されリレー「RC」が自己保持される。

「A」の出力後、「C」を出力する場合。

「RT2」がオンの間に、電源を供給すれば「C」に出力され
リレー「RC」が自己保持される。

この場合、二度目のスイッチを入れるタイミングが難しい。







切り換えリレー回路4  交流(AC)用



動作は、上の「直流(CD)用」と同じ。

DC回路と違うのは、抵抗「r00」「r10」「r20」の存在。
リレー「RA」「RB」「RC」は交流用。 「R0」「RT1」「RT2」は直流用。


抵抗「r10」「r20」の値について
 コンデンサの充電電圧はAC電源電圧の約1.4倍になるが、リレーの定格電圧との差を調整する。

抵抗「r00」の値について
 リレー「R0」は、「A」が出力中に電源電圧から半波整流しコンデンサ「c0」に充電しながら駆動する。
出来るだけ定格電圧で安定動作が望ましい。
そうなると、抵抗「r0」を小さくしてコンデンサ「c0」への充電時間を短くなる様にする。(時定数を小さくする。)
抵抗「r00」も、「r10」「r20」より小さい値になる。


コンデンサ「c0」の容量について
 おおよそ「c1」「c2」の3分の1。 ・・・でいいだろうか・・・ 





切り換えリレー回路5  直流(CD)用   (回路1を変更)
 「切換回路1」では「出力A」と「出力B」が同時にオンすることはない。
下の回路では、「出力A」に関係なく「出力B」がコントロールの対象になる。


 

動作は「切換回路1のタイミングチャート」を参照。
  (「出力A」は「S」と同じになる。)













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