機械の設定時間内動作をチェックする回路 |
モータを使う機械など、ある決められた一定時間内で一定動作をするものは多い。
その機械が時間内で動きが終了しない、或いは逆に早く終了してしまった場合には、主に過負荷または
誤動作が考えられる。 過負荷の場合にはモータのサーマルリレーが切れて停止するが、誤動作の場合には
そうはいかない。
この回路は、既に動いている機械に追加で取り付けるものとして考えてある。
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S1:開始スイッチ(タイマースタート)
S2:終了スイッチ
T1:タイマ(S2非動作時間範囲)
T2:タイマ(S2動作範囲)
T3:タイマ(S2非動作時間範囲)
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RS:リレー(スタート保持)
R1:リレー(短い時)
R2:リレー(S2動作規定時間内)
R3:リレー(時間超過、タイムオーバー)
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「S1」動作から「S2」動作が、「T1」の設定時間を越えてその後「T2」設定時間内になるときが正常。
(下のタイミングチャートで、「T2」がカウント中に「R2」がオンになるとき。)
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【正常時の動作順序】
@「S1」オン
A「RS」、「T1」オン
(RSで自己保持)
B「T1」タイムアップで「T2」オン
C「S2」オン
D「R2」オン(R2自己保持)
E「T2」タイムアップで「T3」オン
F「T3」タイムアップで、「RS」「T
1」と「R2」の自己保持解除
G「T2」、「T3」順次オフ
【エラー時】
「R1」または「R3」がオンになる
「エラー」時はそれぞれ自己保持し
て自動解除はしない。
それで機械を停止させる。
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タイミングチャート (タイマの太線部分はタイムカウント中。 それぞれ上がオン状態、下がオフ状態。)
【正常時】 【S2が早いとき】 【S2が遅いとき】

リレーなどの接点については → 接点の基本(スイッチ、リレー)
リレーの自己保持については → 自己保持したリレーをオンディレータイマで切る回路
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