このFM変調回路(送信側)は、「発振回路」、「フリップ・フロップ回路」、「シフトレジスター回路」、「バイナリカウ
ンタ回路」を組み合わせた物。
【動作概要】
・送信データは負論理で4ビット(スタートビットを含んで5ビット)
・電源はDC24V
・S0〜S3でセットしたデータは、「SW」を押した直後の一瞬に「RS」によってシフトレジスタにセットされる。
・「SW」を押してスタートすれば、シフトレジスタのデータは順に「RD」から出力されるが、送出の一番最初に
「スタートビット1」という負論理データが付く。
・スタートビットを含む5ビット送出した時点で、「STT」がオフになり出力の反転が終わる。
・「STT」がオフ後、「POW」がオフで全体をリセットする。
この回路ではシフトレジスタ経由でを行うが、データセレクタでデータを選択してもいい。
必要リレー個数表 |
方式 |
送出ビット数 |
備考 |
4 |
8 |
16 |
32 |
シフトレジスタ |
31 |
39 |
55 |
87 |
沢山のリレーが必要。 |
データセレクタ |
24 |
29 |
35 |
44 |
シフトレジスタコントロール信号とその回路が要らない。 |
【この変調回路の仕組み】 (タイミングチャート参照)
RDがオンのとき、右端の出力段フリップ・フロップの出力の反転は、前段フリップ・フロップ「R1C」の
タイミングだけによってR2を通して行う。
RDがオフになると、R1Cに加えてR7のタイミングでもR2を通して出力段フリップ・フロップの出力の
反転を行う。 つまり、RDのオフの時は出力周波数は倍になる。このときの周波数はR1の基本の発
振周波数に等しい。
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記号
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容量
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種類
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備考 |
c0
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22μF
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エッジワンショット |
シフトレジスタのデータセット用パルス発生 |
c1
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1000μF
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オフディレータイマ |
STTがオフ後、マルチバイブレータ2クロック後にオフ |
c2
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470μF
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マルチバイブレータ |
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r1・r2
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10〜36Ω
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突入電流制限抵抗 |
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