リレーだけで組むBCD to 7セグメントデコーダー回路(表示は0〜9) |
ダイオードを使用すると、回路を簡素化できるが直流専用になってしまう。
そこで、ダイオードを使用せず交流でも駆動できるリレーだけで「BCDto7セグメントデコーダー」を組んでみよう。
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10進
表記
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BCDコード
D C B A
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7セグメント出力 |
a |
b |
c |
d |
e |
f |
g |
0 |
0 0 0 0 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
1 |
0 0 0 1 |
× |
○ |
○ |
× |
× |
× |
× |
2 |
0 0 1 0 |
○ |
○ |
× |
○ |
○ |
× |
○ |
3 |
0 0 1 1 |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
× |
○ |
4 |
0 1 0 0 |
× |
○ |
○ |
× |
× |
○ |
○ |
5 |
0 1 0 1 |
○ |
× |
○ |
○ |
× |
○ |
○ |
6 |
0 1 1 0 |
○ |
× |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
7 |
0 1 1 1 |
○ |
○ |
○ |
× |
× |
× |
× |
8 |
1 0 0 0 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
9 |
1 0 0 1 |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
○ |
○ |
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左が入力した「BCDコード」に対して出力される「7
セグメントa〜g」の表で、○は点灯、×は消灯。
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リレーABCDには正論理で「BCDコード」
を入力。
「デコーダー出力」は負論理。
(消灯したい×印の時出力リレーがオン)
「ブール代数」を使わず、表から直接回路
を組んだらこうなった。
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左の点線の接続でもいい。 |
上の回路には、同じパターンがあちこちにある。 相当な簡素化できそうだ、とだれでも思うだろう。
「ブール代数」が得意な人は駆使してでもいいが、私は回路図と表を見て簡素化し下の回路にした。
(最後に、この回路が正しく動くかどうかをブール代数を使って確認した。 間違いはないはずだが・・・)
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接点の数は、リレーDは1c、リレーCは
2c、リレーBは6c、リレーAは7c。
小型リレーを使用するとして、リレー1個で
2cか4cだから、従ってAとBは各2個必要
になる。
参照 → 接点の基本(スイッチ、リレー)
AとBのリレー個数を減らすためには、Aは
接点を3つ、Bの接点を2つも減らさなけれ
ばならない。 1つ減らしたくらいでは大勢
に影響はない。
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左の「7セグメント表示器」は、セグメントに
AC100Vの蛍光灯を使ったものでもいい。
電源は「7セグメント表示器」用、「デコーダ
ー」用、「BCD入力」用というように別電源
にしてもいい。
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