フリーサーキット  チャタリング防止回路 016
 「フリー・ソフト」という無料のソフトウェアがある。
 「フリー・サーキット」という無料の電気回路があってもいいじゃないか。・・・・ということです・・・

記号 リレーのコイル           リレーの接点(スイッチの部分)

初心者にも分かり易いリレー接点の記号を使いました。
(JIS記号ではありません。)
  スイッチの基本をお勉強したい人は接点の基本(スイッチ、リレー)
「ノーマルクローズ」の接 点は、リレーが働いてい ない時(コイルに電流が 流れていない時)につな がっている接点です。

「ノーマルオープン」はリ レーが働くと、つながる 接点です。



 リレーコントロール回路のスイッチ入力回路を構成するとき、スイッチのチャタリングがあったら不具合が生じるという
場合がある。 (これは不具合・誤動作が発生したときに、はじめて気付くことが多い。)

チャタリング防止回路-1  スイッチのチャタリングを防止するリレー回路
 スイッチのチャタリングを防止するものには、ICロジック回路ではNAND回路で構成したものがある。
リレー回路でも同じ理屈で構成できる。
 
チャタリング防止回路




 
スイッチS(1a1b又は1c)
リレーR1(2c)、R2(2c)

←出力は、R2の空いている1c接点を使う。

チャタリング防止回路-2  スイッチのチャタリングを防止するリレー回路
 スナバ回路と同じというか応用回路で、1a接点スイッチのチャタリングを防止するリレー回路。
 

 
電源:AC/DC24V
スイッチ:SW1a
リレー:R1(DC24V用)
(出力はR1の接点)


[例]
電源:AC24V〜25V
R1:直流抵抗640Ω
R:抵抗43Ω〜100Ω
C:コンデンサ220μF〜470μF(50V)

これで数100ミリ秒までのチャタリングは抑えられる。
(CとRのバランスが難しい。 )
条件は上と同じで、スイッチでリレーR0を駆動する。





R0はスイッチSW回路とのインターフェースとして別電源でも良い。
また、R0は数ミリ秒以下のR0動作時間内のチャタリングフィルター
にもなる。



チャタリング防止回路-3  スイッチのチャタリングを防止するリレー回路
 上記のスナバ回路の応用チャタリング防止回路は、主にスイッチが切れるときに効果が大きいが、
スイッチの入り始めのときには効果が薄い。
そこで、リレー「R1」の接続点を抵抗「R」の下、コンデンサ「C」と並列にしたらどうか?
下図のようにすれば、スイッチの入り始めのときと切れるときの両方で効果がある。
出力はリレー「R1」の接点を利用する。



チャタリング防止回路をどこで使うか?

例えば・・・

シフト・カウンタ回路の1a接点の「S2」

アップ・ダウン・カウンタ回路の1a接点の「S2」と「S4」





問題

  上記の回路で、スイッチのチャタリングは防止できると思うが、そこに使うリレーがチャタリングを起こした場合はど うなんだ?  う〜ん、どうしよう・・・。

 考えると、きりが無い。
 IC回路でも内部からノイズが出力され誤動作がある。・・・・

 抵抗と小さなコンデンサでも入れておくか・・・





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