三ツ緒伐立木乾燥効果の検証
寒月三ツ緒伐りと呼ぶ新しい乾燥技法の取り組み
1. 10月〜2月ころ、幹の根元で三方を残して芯の部分を切り抜く
3点で立木が支持され安定な状態を保つことから
「三ツ緒伐」後に林内に長期間放置することができる。
2. 約9ヶ月後、伐採
葉の蒸散作用等により木材が乾燥し、木の含水率が低下する。
石油などを使う人工乾燥を減らせ二酸化炭素(CO2)の排出量削減
スギ、ヒノキ120本を用いて
木材乾燥方法の検証(継続中)→
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市有林で実証実験
2006年12月の新月のころにヒノキ、スギにチェーンソーで三ツ緒伐りを入
れ2007年8月に伐採。含水率は伐採したばかりの生材に比べ50〜60%に
低下。試算では人工乾燥の燃料コストは50%削減、柱1本につきCO2約8.3
キロの削減。
乾燥で木が軽くなり搬出作業が楽。木材市場の原木が不足する6〜7月に
乾燥木の出荷が可能など一石何鳥の効果がある。
「三ツ緒伐」立木乾燥材の木造住宅への利用
「三ツ緒伐」を行って乾燥した木材を、実際に木造建築に利用。
地域の建築業者が地域材を使用することで、資材の輸送にかかるエネルギ
ーの削減。
木材乾燥工程でのCO2削減、二重の効果。
環境負荷の少ない住宅をPR
平成20年2月3日 モデル産直住宅第1号の上棟式を実施→
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三ツ緒伐(みつおぎり)とは?
「三ツ緒伐」とは従来、伊勢神宮の御用
材等の大径木伐り出しの際に杣夫が用い
る伝統的な伐採方法であり、樹木の根本
部分の周囲に3点を残した状態で芯材をく
り抜き、安全確実に大径木を伐倒する方法
です。「寒月三ツ緒伐」は立木状態のまま
放置するため、虫害が少なく、乾燥期間の
自由度も高い。山に原木の在庫を保管する
効果も期待できる。
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